伊希は昔から中途半端に約束を忘れて,時間や待ち合わせ場所を間違えるから,大変めんどくさい。
駅前と言ったのに勝手に私の家まで迎えに来てたり,30分以上待たせた挙げ句ケロッとした顔でやってきたりする。
別に私は許せるし,自分のスマホがない頃なんかは…
伝達ミスで時間がずれてても,友達十人程が来るまで3時間待った経験から,遅刻もなんとも思わない。
毎日学校に通えていたら起きなかったミスなんだけど。
私がそんなでも,約束自体破綻することもあるから,こうして私が迎えにいくことだけは伊希に強く念押ししておかなければいけないのだ。
何事も,ないに越したことはない。
ボケッと駐車場に設置してあるバスケットゴールを眺めていると,また扉が開く。
そこには着替えだけ終えた伊希が。
「なんで入ってこないの?」
駅前と言ったのに勝手に私の家まで迎えに来てたり,30分以上待たせた挙げ句ケロッとした顔でやってきたりする。
別に私は許せるし,自分のスマホがない頃なんかは…
伝達ミスで時間がずれてても,友達十人程が来るまで3時間待った経験から,遅刻もなんとも思わない。
毎日学校に通えていたら起きなかったミスなんだけど。
私がそんなでも,約束自体破綻することもあるから,こうして私が迎えにいくことだけは伊希に強く念押ししておかなければいけないのだ。
何事も,ないに越したことはない。
ボケッと駐車場に設置してあるバスケットゴールを眺めていると,また扉が開く。
そこには着替えだけ終えた伊希が。
「なんで入ってこないの?」



