そっと唇が離れると、とろけてしまいそうになる。

頬を赤らめる凌玖先輩を見つめれば、なにかを我慢しているかのように唇を噛み締めていた。



「かわい、すぎ。その顔、俺以外には絶対にしないで」

「し、しないです。こういうことも凌玖先輩とだけです……っ」



こんなに好きが溢れるのも、凌玖先輩だから。



「あー……、それ、やば。気持ち抑えられなくなりそう」

「抑えなくていいですよ……?」



ふたりの大好きな気持ちが重なってる。

凌玖先輩の想いは、ぜんぶ受け止めたい。



「わたしも、凌玖先輩が大好きです」