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呼ばれてイベントの手伝いをしに行ったが、本当は歌桜といたい気持ちでいっぱいだった。
早く終わらせて合流しよう。
そしたら、歌桜に食べたいものを選んでもらう。
昨年の文化祭は生徒会長の使命を果たすだけの業務だったが、今年は好きな子が隣にいるから、楽しみが違う。
マイクの最終確認をし、全ての指示を終えて会場の準備が完了した。
このあと開催するイベントだったらしく、周りの生徒から感謝の言葉を浴びる。
「ありがとうございました!」
「藍澤会長のおかげで助かりました!」
「無事に開催できます!」
安心したように喜んでくれるから、俺もホッとした。
「明日も同じようにやってみて。またこの時間に確認にまわるよ」