『おめでとうございます!可愛い女の赤ちゃんですよ』


私は疲労困憊の体でその子を見た。


看護師さんの腕の中にいたのは、紛れもない我が子。


あまりの可愛さに感動で涙が溢れた。


『よう頑張ったなぁ…無事に産まれて…ほんまに良かった』


隣で感極まってるのは…


私のダーリン。


幼なじみの同級生。


この人と、私は去年結婚した。


「明音が帰ってくるのん、ずっと待ってた」


大阪に戻ってからそうやって声をかけてくれて…


元々私も嫌いじゃなかったし、彼に半分強引に押し切られる形で付き合って結婚した。


私を昔から好きやったみたいやけど…


まあ、幸斗に比べたら見た目も身長も全然似つかない、まるでタイプが違う人や。


そやけどな、1個だけ似てるとこがあって。


それは、優しいってことや。


そこは…


幸斗以上かもしらん。