全てが終わった後も、私達はソファで抱き合いながらキスを重ねた。


恐ろしいくらいに美しいこの人がたまらなく愛おしくて…


「お願い、離さないで…私を悲しませないで」


って、心で叫ぶ自分がいた。


丁寧に私の体を綺麗にして、洋服を着るのも手伝ってくれた律君。


『もしかして…こういうこと慣れてる?』


思わず聞いてしまった。


『慣れてる訳じゃない。夢芽の体がそうさせる。俺を誘惑してるのは夢芽だから。一瞬も目を離したくないし、触れていたくなる』


そして、また唇に艶っぽい感触が。


律君、あまりにも素敵過ぎるよ…


眩しいよ、本当に。


これから、あなたとの時間が動き出していくんだね。


私…


もう迷わないよ。


情熱的なあなたと2人、未来に向かってずっと一緒に歩いていきたい。


私を見つけてくれて…


冷たくて悲しい雪の中から救い出してくれて…


本当に、本当にありがとう。