『沙織ちゃんどうしたの?』


『そうやで、怖い顔してどうしたん?』


ルームシェアしてる部屋のリビングで3人になった。


幸斗は仕事に行ってる。


『ねえ、夢芽ちゃん、どうしたらそんなにヘラヘラ出来るの?』


『えっ』


沙織ちゃんは、私に向かって言ってる。


私が何かした?


『ヘラヘラって、どうしたん?』


『明音は夢芽ちゃんと私、どっちの味方?』


すごい勢いで明音につっかかる。


『急に何言うてるん?2人とも友達なんやから味方とか敵とかないやん。ちょっとほんまに急にどうしたん、おかしいで沙織』


その言葉に、一瞬ハッとしたみたいだった。


でも、またすぐにちょっとキツめのトーンで話を続けた。


『ねえ、夢芽ちゃんって、離婚したのってどうして?』


『え?それは…』


怖い顔で私を睨みつける。


『沙織、それはかなりプライベート過ぎへん?』