封筒をびりびりと破っていく。
そして、とりあえず読みだす。
お母さんが扉をノックしたのにも気づかない。
こういう時は大抵台本を読むのに必死だとお母さんは勘づく。
お父さんは星羅さんなどの所属する事務所のリーダーみたいな人だ。
もちろん私も所属している。
そして何を隠そう、この私が紅葉ちゃんだ
父がリーダーの事務所の名前はデーア
意味はイタリア語で女神
地味な名前のわりに意味を知れば大層な名前になる
デーアでは全員とは言わないが偽名を使っている。
同期で幼馴染ともとれる、今とても有名な役者がいる
彼の大神青空という名前
実のところ偽名だ
本名は西条 空
おなかがすいたと思い時計を見ると午後九時
「や、やばーい!」
明日は土・日と休み
だけど夜更かしはダメだ
急いで台所に行く
丁寧にラップで今日の夕食がおいてある
いわゆるレンジでチーンをして、遅い夕食を急いで食べる。
チラリと父の分であろう夕食を見る
愛情弁当のようにご飯の上にご丁寧にハートの形にふりかけがのっている
「バカップルだぁ。いや、もう夫婦だから……」
「なんていうんだろう……?」
時計を見れば残念ながら午後九時三十分
「お、おふろ入らなきゃ……!」
急いで風呂場に駆け込むと
「きゃぁぁぁぁ!」
はい、兄が入っていました。
「ご、ごめんなさーい!」
勢いよく扉を閉める。
女子ならば誰もが憧れる、お風呂でばったりシーン
残念ながら相手は兄でした。
とりあえず急いで部屋に戻るとメールが来ている
見れば空くんからだ。
「『ドクター光井の日記帳の出るだってね。僕も出るんだ、主人公の妹の彼氏役』」
「う、うそぉー!」
「『ってことだから。よろしくね』」
そして、とりあえず読みだす。
お母さんが扉をノックしたのにも気づかない。
こういう時は大抵台本を読むのに必死だとお母さんは勘づく。
お父さんは星羅さんなどの所属する事務所のリーダーみたいな人だ。
もちろん私も所属している。
そして何を隠そう、この私が紅葉ちゃんだ
父がリーダーの事務所の名前はデーア
意味はイタリア語で女神
地味な名前のわりに意味を知れば大層な名前になる
デーアでは全員とは言わないが偽名を使っている。
同期で幼馴染ともとれる、今とても有名な役者がいる
彼の大神青空という名前
実のところ偽名だ
本名は西条 空
おなかがすいたと思い時計を見ると午後九時
「や、やばーい!」
明日は土・日と休み
だけど夜更かしはダメだ
急いで台所に行く
丁寧にラップで今日の夕食がおいてある
いわゆるレンジでチーンをして、遅い夕食を急いで食べる。
チラリと父の分であろう夕食を見る
愛情弁当のようにご飯の上にご丁寧にハートの形にふりかけがのっている
「バカップルだぁ。いや、もう夫婦だから……」
「なんていうんだろう……?」
時計を見れば残念ながら午後九時三十分
「お、おふろ入らなきゃ……!」
急いで風呂場に駆け込むと
「きゃぁぁぁぁ!」
はい、兄が入っていました。
「ご、ごめんなさーい!」
勢いよく扉を閉める。
女子ならば誰もが憧れる、お風呂でばったりシーン
残念ながら相手は兄でした。
とりあえず急いで部屋に戻るとメールが来ている
見れば空くんからだ。
「『ドクター光井の日記帳の出るだってね。僕も出るんだ、主人公の妹の彼氏役』」
「う、うそぉー!」
「『ってことだから。よろしくね』」


