「う、うん」


この選択は誤ったかと思た。

だが、時すでに遅し


「椛、いったん落ち着きなさい。落ち着けばわかるはずよっ!」

「理湖がね。」


知らないといったことが悔やまれるほどに体をゆすぶられる。

う、気持ち悪くなってきた。


「り、理湖! 椛が死んじゃう!」

「え! あ……」

「う、うぷっ」


朝から炭酸を飲みすぎたせいもあるんだろうけど……

は、吐きそう……


「ごめんね。私からのハグで許して」

「く、くりしっ……」


苦しいというつもりが、うまく話せないせいで言葉がきちんと発せれない


「きゃぁー! もう、理湖。今日は椛を触るの禁止!」

「えぇぇ」


私を触るの禁止というのは今日の絶不調にはありがたい。

それに、もう覚悟を決めよう!

紅葉ちゃん(・・・・・)を知らない子となる覚悟を!

我ながらなんて選択をしてしまったのだろうか……

だがもう、時すでに遅し(二回目)