ズリッ、とい効果音のつきそうな転び方をして―――


「チョコ......」


 近くにいた数名のスタッフは固まった

 青空くんの小さい呟きがやけに耳に残った


「あっ、あっ、あっ、あっ。」


 顔が真っ赤になる

 あわてて立とうとすると、青空くんに腕をつかまれる


「ファーストキスは自分からって決めてたんだけどな......」

「え? あ、ご、ごめ......、ん!」


 またまたそのままキスをされてしまった

 事故キスからの、......今の状態は何というのだろうか

 ちゅっ、っと音が聞こえて、唇が離れる


「え、えっと......」