♘虹恋side♘

「夕飯は虹恋が作ってくれんの?」

「うん!陽遊くんの好きなご飯だよっ」

陽遊くんのお家で、用意されたお部屋に荷物を整理している。

何も言わず手伝ってくれるなんて優しい。

「陽遊くんママは……」

「あーたぶん遅くなる。新人の教育とかあと新しいメニュー考えたりで忙しくて」

そっか。

陽遊くんママともお話したかったな。

「陽遊くんママのお菓子美味しいもんね」

「虹恋は昔から好きだったよね」

結構……というより、私のことをすごく覚えてくれていてるんだよね。

「……虹恋、前に事務所に恋愛の噂は避けるようにって言われてるって言ってたよな」