………ちょっと待て。

なんで俺全員に振り回されてんの。

「虹恋のこと嫌いになったことなんかないし嫌いになんてなんないから安心しなよ」

ほら、と俺の取り皿にあった最後のザンギを虹恋にあげた。

「ほんと?嬉しいっ」

天使のような笑顔でザンギを食べる虹恋が可愛くてやばい。

「はぁ……これ毎日続くのか……」

「なにか言った?」

「なんも。着替え後で用意しとくからまず食べちゃいな。明日も仕事だろ?」

「はぁーい」

明日は虹恋の雑誌発売日だよな。

虹恋にバレないように買っとこ。