自分の手を見ると、小刻みに震えてた。

気づかなかった……。

そう思ってると陽遊くんの手に包まれた。

「っ陽遊くん」

「もう聞かずに行動する。虹恋は俺の事頼ってくんないからね」

クスクス笑いながら言うなんて意地悪……。

「相変わらず仲良しね」

「ありがとうございます」

それから陽遊くんは帰るまでずっと手を握ってくれていて。

おかげで手の震えも収まって、気がついたら安心感に包まれていた。

間違いなく、陽遊くんは私のヒーローだね。