「ん?」

迷惑かな……まだ一緒にいてほしいなんて。

明日だって学校だし……。

「どうした?遠慮しなくていいよ?」

「っ……まだ怖いから、帰らないでほしい」

怖さを思い出して、涙を堪えながら陽遊くんを見上げた。

「っ……」

「ささっ、陽遊くんもお座りなさいなっ」

「そうだそうだ、久しぶりなんだ。話そう」

「……そうですね」

私の隣に座ってくれた陽遊くん。

よかった……まだ一緒にいてくれて。

「虹恋、手繋いでようか?」

「え……」