「私のことは虹恋って呼んでね!」

「……虹恋?」

「うんっ!」

その時見た笑顔は、めちゃくちゃ可愛くて。

俺はそっとその手を握った。

あったかくて、小さい手。

「あ、おかーさん!陽遊くんと公園に行ってもいい?」

「私はいいけど……五十嵐さんは?」

「もちろんいいですよ!私たちもお話しましょうか」

流れで公園にふたりで行って、ずっと笑顔な虹恋。

「なんでそんなに笑顔なの?」

「だって陽遊くんがいるからっ」

よくわかんないけど変な子。

それからは毎日虹恋といるようになった。


いま思えば、これが俺の恋に落ちた日。