すると奥から女の人と、俺くらいの小さな女の子がでてきた。

………可愛い。

「おかーさん、この人たちは?」

「お隣の五十嵐さんよ。ご挨拶は?」

父さんを見て母さんを見て、最後に俺を見た女の子。

天使みたいにかわいい……。

「初めましてっ、羽月虹恋、5歳です!今年で6歳になりますっ」

「あらっ、うちの陽遊と同い年ね!陽遊も挨拶しなさい」

ちぇ……。

「五十嵐陽遊、……5歳」

「陽遊くんっ!」

父さんにしがみつく俺に手を差し出したこの子。

……?