「そこは似合ってるって言って?」

そう苦笑した陽遊くん。

緑のタキシードっぽい衣装に、ステッキにうさみみハット。

「かっこいいを通り越して可愛いなの!」

「なんだよそれ。まーいいけど、この後どうする?俺らの劇は午後だからそれまで自由だけど」

あ……そっか。

午後までは自由時間だもんね!

「おいおい陽遊!お前宣伝役任されてるぞ〜?」

「げっ、春!」

はいっと陽遊くんに手持ち看板を持たせた伊春くん。

「伊春くんっ、トランプ兵似合ってる!」

「だっろー?彩の下僕だから!!」

「春、お前それでいいの……?」