クリームを指さし、はいと手を出された。

わ、私がっ、陽遊くんのを!?

「塗ってくれないの?虹恋と同じ匂いになりたい」

はぅ……っ。

「ぬ、塗る……」

クリームを取って、そっと陽遊くんの手につけた。

うぅ、緊張する……っ。

大きくてゴツゴツしてて、指が長くてとても綺麗な手。

手のひらを押したりして軽くマッサージをする。

この手でいつも頭を撫でてくれたり、手を繋いでくれたりしてるんだよね。

そう考えたら、なんか……。

「……いま、なに考えてる?」