「相変わらず美味しいんだもんっ」

「それはよかった」

お味噌汁を飲んで、ふと考えた。

この後……帰るんだよね。

そしたら、陽遊くんとはもう会えないのかな。

せっかく会えたのに……。

「……虹恋?」

「あ……ううん、なんでもないっ」

元はと言えば私のせいで全部こうなったのにこれからも会いたいなんて図々しいこと……言えないや。

「……俺考えたんだけどさ」

「え?」

「こうしてまた会えたわけだし、お互い学校は違うけど……また、前みたいに時間が許す限り一緒にいない?」