涙を拭ってくれて頭を撫でてくれる。

こんなにも優しい陽遊くんと付き合えてることが幸せだ。

「ったく……泣き止まないと目腫れるよ。明日大変なことになるから泣きやめ」

「はぁい……」

「陽遊くんは幼稚園から虹恋好きだもんな」

「気づいてないのなんて虹恋くらいよ」

そんなに陽遊くんわかりやすかったんだ。

なんで私わかんなかったんだろ……。

「つーか母さん、言うなよな……」

「えー?これでも言える範囲で話してるよ」

「それ以上喋んな」

「母親に向かってその口調はなにかしら?」

「すみません。もうなにもバラさないでください」

「よろしい」