「俺だってあのモデルの男にすげー嫉妬してるしお互い様」

「夏衣くんのこ、」

唇に人差し指を当てられて話すのを止めた。

「あいつの名前言わないで。虹恋の口から出る名前は俺だけがいい」

「っ……うん」

なんだ……私だけじゃないんだ。

陽遊くんも不安になったりしてたんだ。

そう思ったら……悩んでいたことがちっぽけに思えてきた。

「俺が好きなのは虹恋だよ。ずっと」

「私も大好き」

ぎゅーっと陽遊くんにくっついた。

「でも他の子に隙見せたりしないでね?浮気も二股もダメなんだからっ」

「はい、虹恋ちゃん」