「虹恋ちゃんと不仲になった日、陽遊落ち込んで後悔していたのよ」

「……え?」

ふふっと笑った陽遊くんママ。

陽遊くんが……?

「あからさまだったから聞いたのよ。そしたらなんて言ったと思う?」

なんて言ったのかな……。

陽遊くんはあの日、すごく怒ってた。

「『大切なのに自分から手放した。好きなのにひどいこと言ったし傷つけた。ほんとなにしてんだろ』ってわずか中3のガキが言ったもんだからびっくりしちゃった」

っ陽遊くんは、その時から私のことを好いてくれてたんだ。

じゃあ、ほんとにずっと両片想いだったんだ。

「さっ、集計も終えたし帰りましょ!」

「うんっ!」