♘虹恋side♘

陽遊くんがモテモテなことくらい、ちゃんとわかってる。

だって……かっこいいんだもん。

「虹恋ちゃんー?なにか悩み事?」

「陽遊くんママ……」

お店閉めて、今は今日の集計をしてる。

「……悩み事、なのかな」

「ふふっ、陽遊?」

うっ、やっぱり私ってわかりやすいのかな。

「っ……陽遊くんが私のじゃないみたい、みたいな……」

「ん〜あの子顔はいいからね〜」

陽遊くんが私と同じ気持ちを持ってくれてるんだから欲張りだっていうのはわかってる。

でも……陽遊くんに最後触れたのが他の女の子だって思ったら不安で。