すかさず春の口にお菓子を入れた彩乃。

が……。

虹恋を見ると、むぅっと口を尖らせてる。

やば、めちゃくちゃ可愛い。

「に、虹恋ちゃんまじごめん……」

「……わかってるからいいもん」

ぷいっと完全に春から視線を外した。

あーあ、春嫌われたな。

「虹恋、ヤキモチ?」

「っそんなんじゃないもん!」

「安心して。俺虹恋以外の女興味ないから」

つか、眼中に虹恋しかいない。

「……ん」

虹恋を見て思わず笑みが零れた。

俺の彼女は意外とヤキモチ妬きなんだな。