「いいから、ベッド使って」

う……陽遊くんももう眠いだろうし、おとなしくしていよう。

「わ、わかった……ありがとう」

そっとベッドに入った私。

わっ……陽遊くんの匂いする!

「大丈夫?臭くない?枕変える?」

「臭くなんかないよっいい匂いする!」

陽遊くんの枕だし、陽遊くんの布団。

「……あっそ、早く寝よ」

布団に入った陽遊くん。

……なんか、昔を思い出す。

陽遊くんとお泊まりしたとき、いつもベッドで一緒に寝てたんだよね。

「……おやすみ陽遊くん」

「……おやすみ虹恋」

あ……急に眠気がきた。

久しぶりの陽遊くんの匂いに安心しながら私は眠りについた。