「夢じゃない。……泣いたら目腫れるよ」

「だ、って……」

「虹恋は俺のこと幼なじみって思ってる?」

ぶんぶんっと横に首を振った。

幼なじみって、たしかに最近まで思ってた。

でも……。

「幼なじみじゃなくて、陽遊くんの彼女に……特別な人になりたい」

「……ほんとに?」

「陽遊くんと釣り合わないかもだけどっ……陽遊くんのことが好きなのっ」

幼なじみだから、はもう終わりたい。

もっと特別な関係がいい。

「待って、俺の方が釣り合ってないと思うんだけど……」

「なに言ってるの?陽遊くんすごくかっこいいんだよ」