思わず笑みが零れた。

ただ……心臓がうるさい。

ドキドキして今すぐにでも俺のものにしたくてしょうがない。

……今日寝れねぇな。

恋焦がれてた女の子が目の前で無防備に寝てて寝れるわけがない。

「……ずっと好きだよ、虹恋」

ぎゅうっと抱きしめれば、同じシャンプーの匂いがした。

どうしたら……俺のことを幼なじみじゃなく男として見てくれるんだろ。

あのモデルじゃなくて……俺を選んで。