ーーゴロゴロゴロっ……!

「っ……」

ドキドキなんかしてる場合じゃない。

怖がる虹恋をこれでもかってくらい抱きしめて外の音に負けないように耳に唇を寄せた。

「大丈夫。俺がそばにいるから安心して」

「陽遊くん……っ、ご、めんね……」

「謝る必要ないって。虹恋ならいいよ」

虹恋なら、俺になにしてもいい。

ずっと好きだった子を抱きしめれて嬉しい。

「……」

あまりにも静かな虹恋を見ると、すやすやと寝ていた。

「はぁ……無防備すぎんだろ」

可愛い寝顔……。

寝てるのに、俺を抱きしめる腕の力は弱まらなくて。