「っそんなことないよ!」

「顔真っ赤だよ?」

笑いながらスカートを拾ってくれた夏衣くん。

うぅ、図星……。

「……恋とかじゃ、ないもん」

「ふぅん?」

「ほんとだからねっ」

「はいはい。じゃ、まずは仕事しますか」

うっ、からかわれてる……。

夏衣くんと私は秋服に着替えて撮影を開始した。

一応カップル設定だから近づかないとなんだけど……。

「アリスちゃーん、もーちょっと肩の力緩めようか〜」

「は、はいっ」