パァっと喜ぶ彩乃ちゃん。

「やばい〜人気芸能人がたったひとりの男に恋してるよ」

彩乃ちゃん、大袈裟だな。

なんて思ってると、手をガシッと掴まれた。

「虹恋ちゃん!私まじで応援する!!」

「彩乃ちゃん……ありがとう!」

「おーいふたりとも〜なに手繋いでんの?」

ん?

校門から出てきたのは、伊春くんと陽遊くんだった。

「虹恋、待ってる間なんもなかった?」

「うんっ!あ、陽遊くん、制服にチョークついちゃってるよ」

肩と胸元についてたチョークの粉をほろった。

「あ、胸元のは春にやられた」