「ん、よくできました」

頬に添えてた手を離してあげた。

「ふぅ……っ、陽遊くんのいじわる……」

……さらにいじめたくなってくる。

「じゃ、おやすみ虹恋」

耳元でわざとそう囁けば素早く耳を抑えられた。

「っ陽遊くんのバカ!」

「ははっ、はいはい」

俺はバカだよ。

ひとりの女の子……鈍感な幼なじみのお前に振り回されてんだから。