にこっと微笑んだ陽遊くん。

ひぇ……ぜ、全部……!?

「元はと言えば虹恋があんな時間に出歩いて俺にぶつかったせいじゃん?」

「お、おっしゃる通りでございます……」

きっと……再会したのもなにかの縁だよね。

「……出稼ぎに出歩いてたの。その、日払いでも時給お高めのとこでも……」

「え、芸能活動は?」

「最近たまたまお仕事来ないからお金稼ぎたくて働こうと……」

「……親は?」

どんどん陽遊くんの声のトーンが低くなる。

うぅ、怒られてる……当たり前だよね。

「お父さん……中学に会社倒産しちゃっていま新しく設立して立て直してるの。お母さんか弱いから私がお金稼いでる……」