ぷいっと顔をそらした。

ハッ……お、思わずやっちゃった!

「っ彩乃ちゃん!私のお部屋行こ!」

「えぇ!?」

彩乃ちゃんの手を引っ張って部屋を移動した私。

明らかに嫌な態度しちゃった……っ。

でも、なんか陽遊くんから離れて安心してる自分もいて。

「虹恋ちゃん……もしかしてヤキモチ?」

「へ?」

ヤキモチ……?

「だって……泣きそうな、苦しそうな顔してるんだもん」

はい、と鏡を渡されて見た。

そこにはいつもの笑顔の私じゃなくて、苦痛のような顔の私がいた。