お砂糖味のキス

「え?」



何の話かよく分からなかった。

確かに僕も好きだけど。

よく分からなかったけど,頬を染めて,目のはしに涙をためながらも必死に話す古都を見て,まぁいっかと黙ってきく。



「星も,金平糖も……奏詞がすきだったからすきになったんだよっ」



静かに目を見開く。

確かに……

古都は昔,あんまり甘いものすきじゃなかった。

だけどあの日……



『ほしみたい!』



それこそ星みたいに目をきらきらと輝かせて言うものだから,



『ほしいの?』

『うん!』



多分要らないだろうなと思って聞いたのに肯定されて。

僕の好きなものだったから嬉しくて



『じゃああげる』



今日みたいに口に押し入れた。

そしたらやっぱり古都は一瞬だけ顔を歪めたけど,幸せそうに笑って,それから僕の物を欲しがったり,元々僕がすきだった星を一緒にみるようになった。

それが……僕のせい……?

やばっ……可愛い。

きゅうっと胸が締め付けられる思いがした。