お砂糖味のキス

奏詞は金平糖の入っていたビンの,無造作に放られた蓋を拾って,机に置く。



「僕も,すきだよ」



そして,ふにゃっと笑った。

-きゅうっ

胸が,甘くうずいた。



「あぁー……そっか…」



奏詞は幸せそうに金平糖をポンポン口にいれる。

そして,くうを見つめていたかと思うと,ふっと下を向く。

そのまま片足を立てるようにして座り直した奏詞は,頬を膝に当てるように私をみた。

ぅ……わっ

奏詞の頬は赤く,瞳が揺れている。

なんとも扇情的で,思わず私の目が泳ぐ。



「キス……してもい?」

「ぇ……あ…ぅ……」



どうしようか困っても,私の中に拒否の言葉は見つからない。

その事実にますます恥ずかしくなって,何も言えない。

何か言わなくちゃとぐるぐる考えていると,奏詞の綺麗な顔がアップになった。