個室に私を残して、藤春くんは部屋を出て行った。勉強机、本棚、ベッドが置かれている。すぐに彼の部屋だと分かった。
中学時代の物と思われる写真が、壁のコルクボードに貼られていて、そこには楽しそうに笑う藤春くんの姿が映し出されていた。
隣の棚には寄せ書きが置かれていて、この頃から友達が多かったんだろうなと納得する。彼と仲良くなれたら、毎日が楽しいのかな。
別室から大きな話し声が聞こえてきて、そんな浅はかな考えを頭から消し去った。
「女の子の気配がする。もしかして見つかったの? 運命の子」
「まだそうとは決まってないよ」
「お守りの効果は、どう?」
「やっぱり完全とまでは……」
足音が近付いてきて、私は目を泳がせながら床へ腰をつけた。
運命の子。おそらく、彼の言っていた呪いを解く人のこと。事実を証明するものは、彼の体温くらいしかなかった。
制服のブラウスを手にした藤春くんが入って来る。よく似ているけど襟の形が少し違う。お姉さんに借りてくれた物だろう。
裸眼で彼の顔をしっかり見るのは初めて。
白と言うよりは青白く陶器のように綺麗な肌。虹彩の中に雪の結晶が散らばっているかのようなキラキラした瞳。純白に近い金の髪。要素は充分ある。
中学時代の物と思われる写真が、壁のコルクボードに貼られていて、そこには楽しそうに笑う藤春くんの姿が映し出されていた。
隣の棚には寄せ書きが置かれていて、この頃から友達が多かったんだろうなと納得する。彼と仲良くなれたら、毎日が楽しいのかな。
別室から大きな話し声が聞こえてきて、そんな浅はかな考えを頭から消し去った。
「女の子の気配がする。もしかして見つかったの? 運命の子」
「まだそうとは決まってないよ」
「お守りの効果は、どう?」
「やっぱり完全とまでは……」
足音が近付いてきて、私は目を泳がせながら床へ腰をつけた。
運命の子。おそらく、彼の言っていた呪いを解く人のこと。事実を証明するものは、彼の体温くらいしかなかった。
制服のブラウスを手にした藤春くんが入って来る。よく似ているけど襟の形が少し違う。お姉さんに借りてくれた物だろう。
裸眼で彼の顔をしっかり見るのは初めて。
白と言うよりは青白く陶器のように綺麗な肌。虹彩の中に雪の結晶が散らばっているかのようなキラキラした瞳。純白に近い金の髪。要素は充分ある。



