「なんだ、お前。鍵掛けたはずなのに、どうやって」
「これですよ。開いてるはずなのに、鍵が掛かってるからおかしいなぁと思って。先生からスペア借りたんです」
人差し指に引っ掛けている鍵のリングをくるくると回転させながら、彼女は座り込んでいる金髪男子の前で腰を落とした。
「無様ですね。女の子にやられちゃうなんて」
「てんめぇ……お前、藤春雪だな? 自分のせいで襲われてんのに、能天気な女だな」
「ちょうどいい。俺、こっちの方がタイプだし」
そう言いながら、一人がおもむろに藤春さんの腕を掴んだ。
「痛い目見たくなけりゃ」
「それ、こっちの台詞なんだけど」
どこからか長いハサミを出して見せて、藤春さんが金髪男子の前髪に刃を向けた。開かれた刃先は髪を挟んだまま、ゆっくり中央へ引き寄せられていく。
「な、なんだこれ! ま、待て! 落ち着け」
「このハサミ、よく切れるんですよね」
鋭い刃は這うように鼻筋を通り、鼻頭に押し当てられている。
「これですよ。開いてるはずなのに、鍵が掛かってるからおかしいなぁと思って。先生からスペア借りたんです」
人差し指に引っ掛けている鍵のリングをくるくると回転させながら、彼女は座り込んでいる金髪男子の前で腰を落とした。
「無様ですね。女の子にやられちゃうなんて」
「てんめぇ……お前、藤春雪だな? 自分のせいで襲われてんのに、能天気な女だな」
「ちょうどいい。俺、こっちの方がタイプだし」
そう言いながら、一人がおもむろに藤春さんの腕を掴んだ。
「痛い目見たくなけりゃ」
「それ、こっちの台詞なんだけど」
どこからか長いハサミを出して見せて、藤春さんが金髪男子の前髪に刃を向けた。開かれた刃先は髪を挟んだまま、ゆっくり中央へ引き寄せられていく。
「な、なんだこれ! ま、待て! 落ち着け」
「このハサミ、よく切れるんですよね」
鋭い刃は這うように鼻筋を通り、鼻頭に押し当てられている。



