「どういたしまして。えっ、それなあに? 筆談的な?」と、白い歯をチラつかせる藤春さんを無視して制服のポケットへしまう。
これ以上は、話せない。
机に置いてある鍵に手を伸ばした時、同じように出てきた手と触れ合った。
反射的に引っ込めると、藤春さんの制服に当たって何かが音を立てた。パリンと割れるような効果音。
床に落ちていたのは、きらきらした水晶の欠片みたいなもの。ガラス細工と言ったらいいのかな。ネックレスのチェーンらしきものと粉々になっていた。
「……あっ、ごめんなさい」
何も考えずに声が出た。大切な物を壊してしまったという罪悪感で埋め尽くされて。
「ああ……気にしないで。ただのお守りみたいなものだから」
口ではそう言いながら「直せるかなぁ」と、小さくなったガラスを拾っている。
そんな姿を突っ立って見ているわけにもいかず、私も透明の破片を手に取った。
光の加減なのか七色に輝いている。シャボン玉みたいな。とてもキレイ。これ、なんだろう。
ねぇと声がして、すぐ近くに視線を感じた。ガラス玉みたいな瞳。その中に、みにくい姿が映り込んでいるのが分かるくらいの距離に、藤春さんの顔がある。
これ以上は、話せない。
机に置いてある鍵に手を伸ばした時、同じように出てきた手と触れ合った。
反射的に引っ込めると、藤春さんの制服に当たって何かが音を立てた。パリンと割れるような効果音。
床に落ちていたのは、きらきらした水晶の欠片みたいなもの。ガラス細工と言ったらいいのかな。ネックレスのチェーンらしきものと粉々になっていた。
「……あっ、ごめんなさい」
何も考えずに声が出た。大切な物を壊してしまったという罪悪感で埋め尽くされて。
「ああ……気にしないで。ただのお守りみたいなものだから」
口ではそう言いながら「直せるかなぁ」と、小さくなったガラスを拾っている。
そんな姿を突っ立って見ているわけにもいかず、私も透明の破片を手に取った。
光の加減なのか七色に輝いている。シャボン玉みたいな。とてもキレイ。これ、なんだろう。
ねぇと声がして、すぐ近くに視線を感じた。ガラス玉みたいな瞳。その中に、みにくい姿が映り込んでいるのが分かるくらいの距離に、藤春さんの顔がある。



