いつも放課後は図書室にいる。図書部の活動は体力もいらないし、なにより人と関わらなくて済む。
でも、今日は先生から頼まれている仕事があって、部活の前に社会科資料室へ向かっていた。
何冊も積み上げた資料を抱えて、ずっしりと重心が下がっている。横着しないで、二回に分ければよかったかも。
のそのそと歩いていると、階段を降りてくる爆弾のような足音と声が聞こえてきた。藤春さんと、彼女を取り巻く女子たち。
「雪ちゃんって、なにか特別なことやってるの?」
「肌のきめ細かいよね。女優みたい」
「……ええ? みんなと同じだよ。普通に、洗顔したあとに保湿してるだけ」
「ほんとに〜? なんかアイスみたいだよね」
「分かる! 滑らかミルクアイスみたいな。いっつも手冷たいし」
「わたし、冷え性だから」
「もうすぐ夏なのに?」
「アイスの国にでも住んでるの?」
相変わらず人目をはばからない音量で雑談している。
横一列に広がって、後ろを歩く人が迷惑そうにしていることに気付いていない。
でも、今日は先生から頼まれている仕事があって、部活の前に社会科資料室へ向かっていた。
何冊も積み上げた資料を抱えて、ずっしりと重心が下がっている。横着しないで、二回に分ければよかったかも。
のそのそと歩いていると、階段を降りてくる爆弾のような足音と声が聞こえてきた。藤春さんと、彼女を取り巻く女子たち。
「雪ちゃんって、なにか特別なことやってるの?」
「肌のきめ細かいよね。女優みたい」
「……ええ? みんなと同じだよ。普通に、洗顔したあとに保湿してるだけ」
「ほんとに〜? なんかアイスみたいだよね」
「分かる! 滑らかミルクアイスみたいな。いっつも手冷たいし」
「わたし、冷え性だから」
「もうすぐ夏なのに?」
「アイスの国にでも住んでるの?」
相変わらず人目をはばからない音量で雑談している。
横一列に広がって、後ろを歩く人が迷惑そうにしていることに気付いていない。



