「大事な妹のためなら、監視したとしても罪にはならない。僕たちは家族だから」
今まで、全く気づかなかった。スマホにGPSアプリが入っていたことも、遠隔操作されていたことも。たまにカメラが勝手に起動していたのは、そのせいだったらしい。
家にいる時は、スマホを持ち歩くことなどしない。細工しようとしたら、いくらでもできただろう。
信じたくないけれど、藤春くんが男子だと知っていたことで、納得できてしまった。
「単なるシスコン……ってだけではなさそうだよね。そうゆうの、支配って言うんじゃないの? 青砥さんがどれだけ怯えて」
「僕たちの世界に、土足で入り込まないでもらえるかな。雪女の末裔、藤春雪くん」
私たちの間を、勢いよく烏が飛び抜けていく。不吉な鳴き声が、より不穏な空気を運んでくる。
藤春くんの顔色が変わった。雪のような白い肌は、青白く血色の悪いものへとなっていく。
鶯くんは、わかっているーー。
藤春くんの家系の秘密も、私が重ねてきた偽りの言葉、裏切りもすべて。
「茉礼、いい機会だから教えてあげる。どっちが本物の悪魔なのか」
さっきとは反対側から、電車の警笛音が聞こえてくる。帰るために、私たちが待っていた車両だ。
「彼は茉礼を騙している。友達になって心を奪ったら、茉礼を生贄にするつもりだ」
今まで、全く気づかなかった。スマホにGPSアプリが入っていたことも、遠隔操作されていたことも。たまにカメラが勝手に起動していたのは、そのせいだったらしい。
家にいる時は、スマホを持ち歩くことなどしない。細工しようとしたら、いくらでもできただろう。
信じたくないけれど、藤春くんが男子だと知っていたことで、納得できてしまった。
「単なるシスコン……ってだけではなさそうだよね。そうゆうの、支配って言うんじゃないの? 青砥さんがどれだけ怯えて」
「僕たちの世界に、土足で入り込まないでもらえるかな。雪女の末裔、藤春雪くん」
私たちの間を、勢いよく烏が飛び抜けていく。不吉な鳴き声が、より不穏な空気を運んでくる。
藤春くんの顔色が変わった。雪のような白い肌は、青白く血色の悪いものへとなっていく。
鶯くんは、わかっているーー。
藤春くんの家系の秘密も、私が重ねてきた偽りの言葉、裏切りもすべて。
「茉礼、いい機会だから教えてあげる。どっちが本物の悪魔なのか」
さっきとは反対側から、電車の警笛音が聞こえてくる。帰るために、私たちが待っていた車両だ。
「彼は茉礼を騙している。友達になって心を奪ったら、茉礼を生贄にするつもりだ」



