スノー&ドロップス

「今日は学校で何かあった? 」

「帰りの電車で、知らない人にお化けみたい……って 」

「そんなの放っておけばいいよ。茉礼は、僕の前だけで可愛ければ、それで良いから」

 しゃがむ鶯くんの目線は私より少し下にあって、ガラス玉のような澄んだ瞳がより緊張感を与える。

 傷付いた時、死にたくなった時、傍にいて支えてくれるのは鶯くんだ。
 甘い飴玉のような言霊(ことだま)をくれるのは、いつも彼だけ。

 私には鶯くんが必要で、彼には私が不可欠なの。
 こうして今まで、二人だけの城を築き上げて来た。

 それは、これからもずっと変わることはない。