日本に到着したのは、日本時間の十五時頃だった。

俺は静香の住んでいたアパートに向かった。

アパートのチャイムを押したが応答は無かった。

翔太のやつ、まだ幼稚園から戻らないのか。

俺は当てはなかったが、アパートの近くの公園に向かった。

ブランコに一人の男の子が座っていた。

翔太か?
その男の子はポケットからスマホを取り出し、電話をかけていた。

その時、俺のスマホが鳴った。

画面には静香の文字が……

あの子が翔太だ。

俺はスマホに出た。

「もしもし、パパ、翔太だよ」

俺は荷物を放り投げて、翔太に近づいた。

そして声をかけた。

「翔太」

その男の子はゆっくりと顔を俺の方へ向けた。

「パパ?」

俺と会うのは初めなのに、俺を父親と確信したように俺に向かって走って来た。

そして俺に飛びついた。

俺は、ギュッと翔太を抱きしめた。

「よく、顔を見せてくれ、翔太」

「パパ、日本に戻って来れたの?」

「だって、ママをあいつに取られちゃうだろう」

「うん」