《彩愛side》
店長は少し薄暗い外を見ながら出入り口のドアを閉め、カーテンを閉めた。
「……いいんですか? 今日はもう、閉めちゃって。閉店時間まだですよね?」
「うん、今日を逃したら彩愛ちゃんと話せない気がするから」
だけど私は気が気じゃない。だってあんな大きな声で叫んでしまって興奮していたせいか何を言ったのかあまり覚えていない。
しかも泣いてしまったし……失礼なことを言ってしまったんじゃないかとバクバクと心臓が鳴って冷や汗が出そうだ。
「俺は彩愛ちゃんが好きだ」
「……っ……今、好きって聞こえたんですけど……」
「今、そう言ったからね、俺は彩愛ちゃんが好きだよ」
え? ……えっ? これは現実……? 庵さんのような大人な男性が私なんかを好きだなんて。
「彩愛ちゃんはどう思ってる? 俺のこと」
「この前、言いました……っ」
「前は急すぎてうまく聞き取れなかったから、今聞きたい」
店長は、今まで見たことのないイジワルな顔で笑っていて私の心臓は高鳴る。ドキドキして身体が熱い。



