日曜日の朝、9時。

休みの日は遅くまで寝ていたい派なのにLINEの音と共に目が覚めた。
近くにあるはずのスマホを手探りで探し、ふとんの中でメッセージを確認する。

“うちに来い”

…奏志から、大志と私と3人のグループLINE。

「ん~…っ」

渋々起き上がり両手を上げ、思いっきり体を伸ばす。暖房のない私の部屋はふとんから出ると超寒い。

「はぁっ」

今日が休みと思って昨日夜更かししちゃった。
あれだけ起きてれば怜お兄ちゃん帰って来るかな…って思ってたけど、帰って来なかったな。何時に帰って来たんだろう、また深夜バイト忙しかったのかな。

ふぁっとあくびをして、ベッドから出る。

テキトーに着替えてハミガキをしながらリビングへ行くと、コタツが使った形跡だけはあった。

…でも、お兄ちゃんがいる気配はしない。
また出掛けてるのかな。どんだけ働くんだろ。大丈夫かな、お兄ちゃん。

ピコンッ、またLINEが鳴る。

“寝てるー?”

今度は大志から、そろそろ催促の電話が来そう。

“今から行く!”

そう返事をして、サッと準備をした後に隣の家へ向かった。