わたしは、死神に目を向けた。

「なかなか派手に、やったな」

「だって、わたしの人生のフィナーレでしょ?」

「少しは、スッキリした?」

「今のとこはね。でも、今からがわたしの新たな人生、なんだよね?」


死神は、ゆっくりと頷いた。

と同時に、わたしの心は体から離れていった。

その場に、ミイラ女は倒れてしまった。

病室には、医師を除く合計5体の死体が転がっていた。

血しぶきがいたるところに飛んでいた。

誰が最初に、この光景を見るのだろうか?

わたしはそんなことを考えながら、ある方向に導かれていく。


わたしの心は死神の元に吸い込まれていった。