「ね。ひろちゃんって玲於とどういう関係~?」
「え」
唐突な質問に肩を揺らした。
どういう関係……とは?
高嶺の問題児のふたりと勉強会をしていたことで、わたしと千花ちゃんの存在が他クラスに広まっていることは確かだったけれど、こうして直接聞いてくる人は今まで1人もいなかった。
芦原くんとわたしの関係。
そんなの、わたしがいちばん聞きたかった。
友達でいいのかな。でも、友達同士ってキスしたりしないし、芦原くんとはあの日以来話してもいない。
曖昧な反応ばかりのわたしに、赤城さんが言葉を続ける。
「最近の玲於、前より付き合い悪くなったんだよねぇ」
「……え?」
「前までは放課後も遊んでくれてたし、あたしのこと拒否したりもしなかったんだけどなぁ……」
芦原くんの付き合いが悪い、なんて。そんなはずあるわけがない。
だって、わたしが校内で芦原くんを見かける時はいつも吉良くんと一緒にいて、そのまわりにはかわいい女の子が───赤城さんが、いたんだもん。



