保健室で、モテすぎ問題児くんに甘い噛みあとを付けられました。






勉強会の時も、意外とごつごつしている指とか、時々香る芦原くんの柔軟剤の香りとか。


気になって、全然集中できない時もあった。


だけど芦原くんにバレたら恥ずかしいし、七海にも怒られちゃうと思って、家に帰ってからひとりで復習もたくさんした。



寝不足なのは自己責任で──…だけどちょっとだけ、






「……芦原くんのせいだもん」





ぽろり。零れた声にハッとするも、芦原くんにはちゃんと聞こえていなかったようで「なんか言ったー?」と首を傾げられた。



……ほっ。

よかった、聞かれてたらどうしようかと思った。




「な、なんでもないよ!」

「そ?」



ぶんぶんと首を横に振って誤魔化す。


芦原くんは「気になるー」なんて言っていたけれど、それ以上深く追求してくることはなかった。