「…というわけなので、芦原くん、一緒にがんば……っわ、」
「やった。ありがと、ひろ」
不意に、芦原くんに頭を撫でられる。
「がんばろーな、テスト」
温かくて大きな手には、やっぱり安心感があった。
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「ねえ、千花ちゃん」
「わ、吉良くん。あたしの名前知ってたんだ、うれしい」
「呼ばれてたから」
「なるほど」
「あのさ、七海くんってだいぶバカなの?」
「えー?」
「いや、だって考えてみ。あの子に教えさせたら玲於とあの子の接点増えるだけで七海くんめちゃくちゃ不利じゃん」
「それはあたしも思ったけど!でもね、そのバカさが七海の良いところでもあるんだよねぇ……」
「ふーん?大変だね。とりあえず応援しとこうか」
「あはは、テキトーだなぁ。でもありがと!」
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そんなこんなで、5人で過ごすテスト期間が始まった。



