保健室で、モテすぎ問題児くんに甘い噛みあとを付けられました。





「……やっぱ、慣れてる」

「ん?」



こぼれた言葉に深い意味なんてなかった。


芦原くんの耳には届いていなかったようで、聞き返されたわたしは首を横に振った。


ただ、わたしの心の声が洩れただけ。



「ううん、何も言ってない。お菓子ありがとう、千花ちゃんと分けて食べます」

「千花ちゃんって誰?」

「わたしの親友!」

「ふうん。じゃ、俺は教室に戻るわ」

「そんなあからさまに興味無さそうにしないでくれます?」

「敬語やめてくれます?」




敬語ハンターみたい。


そう言えば、芦原くんは「なんだそりゃ」って笑っていた。