保健室で、モテすぎ問題児くんに甘い噛みあとを付けられました。






……やっぱり、芦原くんには全部お見通しだ。



でも、だってね。芦原くんといるとどんどん欲張りになっちゃうんだ。


何度キスしても、ギュッてしても、足りないもっと……って。





「ひろが意外と欲しがりなとこ、俺はうれしいし、かわいいから好き」

「……それは、芦原くんが、」

「ん?」





素直になるのは怖いし、すぐドキドキしちゃうし、初めてのこともたくさんあって困らせてしまうかもしれないけど。





「……芦原くんがそうさせたんだもん」





これから先も、きっと何度でもわたしはきみを求めてしまうと思うから。


……こんなに好きにさせた責任、取ってくれないと困るよ。




「ひろの不意打ち、まじで心臓に悪い……」

「えぇ…?」

「走って帰ろう、俺の煩悩から危険信号出てる」

「……ふふっ、なにそれー」

「いやひろ、笑ってるけどこれ笑い事じゃないからな?」





夕日に染る金髪、
優しい瞳の三白眼、
繋いだ手から伝わる体温。



これは​、きみの全部に恋をした日々の話だ。






芦原くんの噛みあとがそうさせる【完】