芦原くんは最近美容院に行ったようで、いちだんと透き通る金髪になった。髪も少し切っていて、かっこよさも増し増し。


至近距離で目が合うと、ドキドキして3秒が限界だ。




校門を出たところで、「てか」と芦原くんが思い出したように口を開いた。




「さっき、永野さんめっちゃニヤニヤしてこっちみてた」

「…あ。ラブラ……、仲良しでいいねって言われて…」

「あー、なんだ。ひろが必死に隠してるそれ、バレちゃったのかと思った」





"それ"と言って芦原くんが、自分の首元を示す。




「なっ……、違うもん!芦原くんのバカ!」

「うはは。ジョーダン、怒んなよ」